
隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
専門家でありながら一般市民向けにわかりやすく書かれてあります。全ての日本人が知らなくてはならない事実が短い章にわけながらも簡潔明瞭に書かれており、原発について1から知ることができます。1章ごとに文献もついており、信頼できる内容です。今回の事故の本質は人災であることが良くわかります。東北大震災にともなう放射能被害について、食物や飲料水への危険性は十分に認識できますが、いつ、どこまでどのような食べ物に注意すればよいかなど具体的な情報はいまひとつです。

ぼくは猟師になった
どうして猟師になったのか?から、どうやったら猟師になれるのか?
そんな動機や心構えから、
罠の仕組みや使い方、解体の手ほどき、処理方法といった猟師のスキル的なノウハウや、
休猟期の山菜や木の実、海の幸を得たり、薪ストーブや薪風呂での暮らしなどなど、
お洒落ではなく、少々泥臭いが魅力満点のアウトドアライフが綴られており、
読んだだけで甲種狩猟免許が欲しくなる一冊である、
実用書としても、読み物としても存分に楽しめる、
自然や動物、里山という言葉が好きな方にはぜひお勧めしたい、
命や日ごろの生活を見直し、価値観に変化を及ぼしかねないパワーもある良書である。

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
著者は二酸化炭素の排出削減は温暖化対策としては無駄になると言っているが、排出削減に反対もしていない。超長期の二酸化炭素と気温の相関も否定していない。排出二酸化炭素原因説は根拠が無く、環境問題対処の力の配分が不合理になるから害だと言っている。政治的な無駄な精力を使わされるのは隣接分野の研究者としてハタ迷惑なだけでなく人類にとっての害だとの判断であろう。一部のトンデモ本風味な批判が売れてしまったらしく、何故かテレビに出るのはそちらの人々なので、批判はトンデモ説だとの印象を持っている方がいるかもしれない。そういう方は瞞されたと思ってこちらを読まれたい。これこそ真実だと言い切る気は毛頭ないが非常に説得力がある。
著者のひとつの結論である“温暖化の原因の5/6が自然現象で人類活動は1/6にすぎない「可能性が高い」”との言い方は真面目な科学者として慎重かつ控えめで、ざっとジャーナリズム風に勝手に言い換えてしまえば、人類活動による二酸化炭素と気温に相関関係はあまり無いし、太古からある大気中二酸化炭素の増減と気温の上昇下降は人類活動と無関係である、ということだ。著者はIPCCが主として過去100年間とりわけ1975年以降にしか注目していないのは残念だと言っている(下記URL)。仕組みが解明されていないことについて、限られたデータ(といっても厖大だろうが)しか参照せずに数式を作って計算してみても、予測は外れる道理である。IPCCの周辺は発足当時から人為起源の温室効果ガス原因説を前提としていた(下記の岩波新書)。意図したかどうかは別としてもIPCCは結果として「結論の先取り」をやり、それに合うデータを用いたスーパーコンピュータのシミュレーションでコケ威しの権威付けをしてきたことになる。
下は赤祖父氏がその後新たに得たデータ(本書の巻末と口絵にも少し出て来る)を用いて書いたレポート。
http://people.iarc.uaf.edu/~sakasofu/global_temperature_change.php
http://people.iarc.uaf.edu/~sakasofu/little_ice_age.php
2000年代に入ってから地球は冷えていたというオチを含む。どちらに軍配が挙がるにしてもオチというにはまだ数年早いかもしれない。
こちらに懐疑論への反論がある。赤祖父氏への反論もある。
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/kaigiron_ver30.pdf
これで赤祖父説が弱くなったと思うか仮説が強化される(致命的な反論ができない)と思うかはそれぞれだろう。
こちらも読むべし
半ば当事者だった人物が1994年に書いた『地球環境問題とは何か (岩波新書)』米本 昌平 (著) は、これが報道(宣伝)と政治の問題であることの雰囲気を知るうえで参考になると思う。立場は“アンチ”ではないので、かえっていかに胡散臭いことなのかよく分かる。
しかしテレビが決まってトンデモ風味キャラクターの懐疑論者を出すのは何故なんでしょうね。面白いからでしょうか。

地球環境カードゲーム マイアース スタートパッケージ 海
マイアースは、地球環境をわかりやすく覚えられるカードゲームです。リアルな写真がおすすめのポイントです。スタートパッケージだけでなく、入れ替え用パッケージがあるとより面白いゲームができます。