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宮城谷昌光 華栄の丘 (文春文庫)

 周代の宋という国は、周王朝によって滅亡した殷(商)の遺児遺臣を慰撫するために創建された国である。春秋時代、宋は「宋襄の仁」で知られる名君を輩出した。「宋襄の仁」ということわざは、無用の情けと解され後の弱肉強食の時代には、この名君は蔑まれている。しかし、春秋時代に一度滅亡した国家が、再び何を恐れると云わんばかりに礼を重んじ節操を貫いた事実に驚愕する。襄公の子である文公を補佐し、宋という小国が春秋五覇の一人楚の荘王率いる中華最強の軍団を見事に退ける偉業を達成した宰相こそ、主人公の華元である。 華元の人物評は、至って平凡かも知れない。後の鄭の子産と比べると酷評に近いかも知れない。しかし、人は頭の良さだけで評価される生き物ではない。華元には人を引きつけ!!る素晴らしい何かがあった。そして、その名臣と名君の信頼関係を是非この「華栄の丘」で知ってもらいたい。本当に心が温まる作品です。21世紀は、華元のような政治家に国家を運営してもらいたいと強く思う。 華栄の丘 (文春文庫) 関連情報




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